ネコグラマの日常と家計簿

プログラマ ⇒ハンド名作家 ⇒フリーランスプログラマ ⇒会社員(予定)

”すごい会議”を導入して失敗した話 会社崩壊編

前回のこちらの記事の反響が思ってたより反響がありました・・・!

rascal0403.hatenablog.com

TwitterのDMなんかでも質問いただきました、ありがとうございます

すごい会議の効果は導入して割とすぐ、顕著にでてきました

業績悪化という形で…

原因は色々あってタイミングが悪かったのもありますが、非効果的なことをやっていたと感じています

上手くいかなかった理由のうち、目立ったのはこんな感じ

  • そもそもの組織課題の認識が立場によって異なっていた

  • ぎりぎり黒字だった業績が赤字になってしまった

  • いつものミーティングと代わり映えしないプロジェクトとアサインになった

秘伝すごい会議

組織課題が改善されなかった

もともとの組織課題は明確で、社長がワンマン経営気味

イエスマンばかり重要なポジションにアサインされている、と平社員が感じていること

これは過去2社とも同じ感じで、社長は頑なに『そんなことないよ』って言い続けてました

社長がどう思っていようとも、社員から『どう見えるか』で不満がモチベーションの低下が起こると私は思います

結局すごい会議にガチ勢でアサインされたのはイエスマン、不満を持っている人はオブザーバー

仲良しグループの会議とそれを見るだけの社員、という図式になってしまい不満がどんどん増幅されました

また2社目はベンチャーで、経営陣に不信感はあっても

風通しが悪いわけではなく、意見はみんなずばずば言ってました

やらないことは『それは客のためにならん!やらん!』って言い切ってました

それがすごい会議になって『改善案を言おう(キラキラ)』『やってできないことはない(キラキラ)』『何事も前向きに考えよう(キラキラ)』と言われて

風通しは悪化

松岡修造が憑依したような、高揚感に包まれる経営陣を

一般社員か冷めた目でみる地獄ができあがりました

黒字からの赤字

2社とも黒字だったのが、急に赤字になってしまいました

例えばBtoBであればすぐに影響がなかったり、営業であれば一時的に落ちてもすぐ回復したかもしれません

また売り上げがずっと黒字の会社なら、多少売上が落ちても気持ちに余裕が持てたと思います

ただ1社目はリーマンショック後、2社目はなんとか黒字に回復したばかり

BtoCなんかは一度離れた人は、競合にさささっと奪われてしまいます

急に舵をきって赤字になってしまい、金額よりも社員の士気がだだ下がりです

あれ?すごい会議って悪者じゃない?って空気が流れ始めます

それを見かねて『すごい会議をやめるべきでは?』と進言しても

『最後まで走りきろう!』とキラキラした目で言われた日には、転職を考えるに決まってます

また改善案を挙げても『すごい会議は絶対!優先!』と繰り返す経営陣に下がっていく売り上げ

モチベーションがどんどん下がり、気がつけば経営陣との溝は埋めがたいものとなってしまいました

結局はいつも通りのメンバー

どんなに手法を変えようとも、イエスマンばかり集めているので

結果として着地点はいつも通りのメンバー、いつも通りの戦略

更に考える時間が短いので、勢いばかりの戦略が優先

他のプロジェクトが頓挫したりと

すごい会議が始まって数ヶ月、会社はめちゃくちゃな状態

どんなに手法を変えようとも、思考はそうそう変わらないことが分かり

エンジニア陣に絶望の空気が漂い始めました

確かに問題は見えたけど解決の方法って、経営陣が入れ替わるか、転職じゃね?って考え始め

1社目はプロジェクトメンバーの5割がやめ、一割が鬱で休職

2社目ではエンジニアの8割が辞めました(やばかった…)

エンジニアがいなくなった事で、できる施策が少なくなり赤字が拡大したそうです(脱出済のため中の人情報)

あれから数年経ちますが、元同僚と食事へいくと『あの破壊力はやばかった』と度々話題にあがります

すごい会議の良い点もちゃんとあるよ!

これだけすごい会議を貶しまくりましたが、もちろん良いと感じた部分もあります!

フォーマットがあり、会議がスマートに終わること

付箋に書いて発表するので、誰もが意見を言えること

ただベンチャーなんかだと、意見が言えない人間なんてどんどん淘汰されていくので

あまりメリットはないかもしれません

個人的には本を読んで、良さげな手法を取り入れるくらいがちょうど良いと思います

複雑な意思決定には向いていないと感じたので、営業や人事採用などのシンプルなミーティングに断片的に取り入れるかもしれません

はてブでご意見いただきました、ありがとうございます

プラスかマイナスかの判断は個人の価値観によると思いますが、すごい会議のコーチの方のwebページへ行くと各企業の導入事例にたどり着けると思います

リクルートやタイガーなど、大企業の導入実績もあるようです

こちらのように、ゆっくりとフェードアウトする企業もちらほら聞きます、なかったことにする系ですね

興味をもっていただけたようで、もし機会があったら書籍をおすすめします

本だったらそんなに破壊力とかはないと思うので・・・w

秘伝すごい会議

秘伝すごい会議

すごい会議ワークブック2014‐15

すごい会議ワークブック2014‐15

こちらも有名ですが、どちらかと言えばストーリー性やメッセージ性が強めです

すごい会議の生みの親に興味がある方におすすめです

すごい会議?短期間で会社が劇的に変わる!

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すごい会議のお話は一旦終了です、もっと聞きたいって人はお気軽にtwitterやコメントしてください( ´∀`)