ネコグラマの日常と家計簿

プログラマ ⇒ハンド名作家 ⇒フリーランスプログラマ ⇒会社員(予定)

エンジニアを目指す学生に”いくらだせますか?”と聞かれたお話

今年、就職活動を控えた学生さんと、たまたま話す機会がありました

話を聞いている感じ、技術に自信をもっているみたいで

よいねーどんどん技術磨いておくれーと話を聞いてました

その時に将来はサーバーサイドエンジニアになるつもりなんですが

今の僕に”いくらだせますか?”と聞かれました

答えは”まぁ普通のバイトよりちょっと高いくらいは出す、あとは交渉次第かな”って言いました

すごく不満そうだったので、一つ一つ説明をしました

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給料はスキルや評価では決まらない

転職する人も含めて若干の勘違いをしているのが

”評価をされて給料を決めて欲しい”

”持ってる技術にお金を払って欲しい”

”給料はそちらが決めてくれる”

でも大抵の場合はそんな採用はしないと思います

もちろん全てのケースでではありませんが

採用側は”相場”で給料を決めます

例えばCOBOLという言語があるんですが、命令語は30くらいしかないし

実際に使うのは15〜20くらい、最近のPHPrubyに比べると単純で最新の技術なんて必要ありません

でも最低ラインの時給は2200円、時給4000円以上のアルバイトが結構あります

Rubyは流行ってますが1000円から2000円がアルバイトの相場なので、もらうお金は結構差がつきます

ここまで差がつく理由はCOBOLをやりたいひと・やっている人が少ないからです

どんなに技術があったとしても、持っている人がたくさんいれば時給はあがりません

個人で全てやる、それならあがるでしょ?

相場の説明をした後に”じゃあ営業もクライアントとのコミュニケーションも自分でやったら?”と聞かれて

アルバイトよりは上がるかもしれないけど、それでも高くはないよって話しました

  • 大手の営業やコンサルとは太刀打ちできない、なぜならあちらは営業のプロだから

  • 実績や信用がなければ難しい、実績がないのに採用する場合は信用が積み上がっていないと無理

  • 少なくとも自分のスキルを言わずに”いくら?”って聞く時点で、営業や交渉は向いてないと思う←ひどい事言ってごめんね

誰かに仕事を頼む時、実績か信用がなければまず頼んでもらえません

よくわからない学生を採用するメリットがあるとすれば、価格が安く済むくらいでしょう

もちろん誰からも追随を許さない技術があれば、話は別なんですが・・・

代わりが務まらない技術があって、需要がめちゃくちゃある場合くらいでしょうか

その場合は交渉ができれば、営業の技術はそんなに必要ありません

悩むくらいなら何か形にしたほうが良い

じゃあ学生でお金をたくさん貰うにはどうすればよいのか?

それは需要があるものを生み出すことです

いきなりフリーランスや、他の人よりも初任給が高い人というのは

少なくとも”実績をもっている”ひとです

他からの追随を許さない技術を持っていて、それを価値に変えるには

実際のものを見せるのがてっとり早いです

それが出来ないならば相場通りの給料しかもらえません

わたしの周りで新卒でお金をたくさん貰えてた人は

エンジニアの給与相場が高い金融&コンサル(今だとソーシャルゲームとかでしょうか)

特殊な技術をもっていて有名な人

何かを作ってマネタイズできる人

学生の時って正当な評価をされたい!って気持ちになるのは、私にも覚えがあります

じゃあ正当な評価って何?って聞かれると、なかなか難しいものです

今回のことは採用する側として、もう少し整理したいな!と思っています

まぁでも一番手取り早く年収が上がる方法って

”エンジニアになりたい学生が減ること”

エンジニアなりたい!って理系の子を一人一人消せば・・・あがる・・・!

そんな話をして帰路につきました、日本酒おいしかったです。ぷしゅーー。