ネコグラマの日常と家計簿

プログラマ ⇒ハンド名作家 ⇒フリーランスプログラマ ⇒会社員(予定)

”すごい会議”を導入して失敗した話

わたしは10年くらい社会人をやっていますが

各会社はそれなりにお金をかけてコンサルを入れてたり

人材の教育に投資をしています

また業務の効率化や意思決定のやり方に、そこそこ悩んでいます

過去に勤めていた会社の半分が導入していた”すごい会議”ですが

成功したって会社は案外少なかったりします…!

すごい会議?短期間で会社が劇的に変わる!

従業員側の視点としてちょっと書いて見たくなりました

SEOしっかりされているのか、失敗談って出てこないんですよねぇ

すごくビジネスマンっぽいコンサルが来る!

まず2回とも社長が『すごい会議を導入することになりました!』ときらきらした目で宣言します

2回とも従業員が『またか…めんどくさいなぁ』って顔をします

スケジュールが設定されて、見出しの通り紺色のスーツをバシィっと着こなした男性とアシスタントが1名の2名がきます

そこで進め方の説明がされます

ガチで参加する人とオブザーバーがいます、いろんな人がいて意思決定するのが大事とか言ってましたが

参加者とオブザーバーで分かれている時点で、もう格差はできてるしフラットな会議にはなりません

偉い人たちがわいわいしてるのを見ているだけです、動物園みたいでした

コンサルの人は話術が巧みです、やっぱり聞いてて面白いし時々ディスったりいじったりしながらも

和気藹々と勧めていきます、ビジネスですからね

社長や経営陣はほくほくした顔をしてます

従業員はコンサルの人の話が面白かったねで終わります

個人的には満足度は悪くはないけど、組織がよくなった感じはしませんでした

参考にはなるけど合わない会社が多いと思う

まずすごい会議はとってもビジネスサイド寄りです

頭のいい人がよりよい組織と戦略を作るのにとっても適してます

ただバカがやるとバカっぽい会議になるのが玉に瑕

とても短時間で決定を下すので、ビジネスバリバリの頭良い人たちがやるのには適してますが

頭の回転が遅い人が寄せ集まった場合、浅くて適当な意見が”重要な意見”とか”絶対的な意思決定”となります

エンジニアやデザイナーなどの作り手としては、そんな浅い意見がくるとめちゃくちゃ面倒なんですね

まずは浅い考えが多いので『そこは矛盾している』とか『これは設計的に難しい』って話をしなくてはいけません

一軒家を建てるプロジェクトに例えると『風が通り抜ける家を作る、素材はエコな感じがするから絶対に木で作る』みたいなことを言われて

『いやいや、これ柱ないじゃないですか。危ないし建築基準満たすの無理ですって』

『でも全会一致できまったんだよ、そう”すごい会議”でね!』

『(またすごい会議か)』

こんな感じになるんですね、作り手には辛いです

クリエイターには向いてない

結局は意思決定がささっと決まるので、無駄な思考は排除します

でもクリエイティブな仕事は作業の効率化はあっても

アイディアや設計は効率では測れないと思います、まぁ一定のライン超えたらあるのかもしれませんが

なので結局、生煮えプロジェクトがぽぽぽーんってできて

参加したクリエイターも思ったような案がでてないのに、やらなきゃいけなくなる

辛いと思います

次は会社崩壊編を書こうかな

最初にも言った通り、マイナスの情報がでてこない”すごい会議

なので自分で記事に起こすことにしました

すごい会議のコンサル料金はそこそこ高いです、7桁万円とか平気で払うし

大きい会社なら8桁とか全然いきます

そんな高い買い物なのに

”失敗談”が全くないことに違和感がありました

ちなみに過去導入しようとした2社は、どちらも今は”すごい会議”をやっていません

導入しようかな?って思った会社はコンサルの人には内緒で

失敗した会社の人と話して見たほうが良い、と個人的には思ってます( ´∀`)

すごい会議?短期間で会社が劇的に変わる!

秘伝すごい会議

すごい会議ワークブック2014‐15