プログラマー(エンジニア)で生き残るには、中小企業も見た方が良いよ
ふと目にとまったこちらの記事
ここ最近、学生の就職活動では『中小にもしっかり目を向けて』といったことを言うようですが、この差を見ちゃうとなんだかなーと思っちゃいますね。
大企業のプログラマーの年収は中小企業の1.5倍くらいあるそうな - ゆとりずむ
現役のエンジニアとして、このセリフにはちょっとモヤっとしました
本音を言うとちょっとイラっとしました
もうなんなんでsk
・・・ふぅ
結論から先に言うと、これからエンジニアになりたい、転職したい、技術をつけたい!って人は
こんな適当な数字なんかに惑わされず、しっかり中小企業を見ましょう
大企業が大きい仕事できて技術もつく!なんて思ってたら、大間違いです
中小企業が平均年収が低い理由
まず中小企業は最近、裁量労働制が多いです
そして大企業は残業がめっちゃ多いです、新人が120時間残業がざらです
さらに言うと大企業って大抵が終身雇用で、エンジニアだとプラスαで実力主義って感じ
若くて優秀な人は肩書きがつく(実力主義)だけど、優秀じゃない年配の人のほうが年収が高い
沢山の従業員を抱えているので、昔からのルールや慣習を変えるのは難しく
たとえ優秀じゃなくても昔から勤めていた人には、それなりにお給料あげないといけないんですね
それに対して中小企業は創業して年数もそんなにない、従業員も少なかったりします
さらに中途採用も多いので、給料は本当にバラバラです
優秀な人は社長よりも給料がもらえる
これが中小企業のエンジニアです
例えばうちのリードプログラマは年収600万くらい(35歳)なんですが、新人プログラマは350万(26歳)
平均的な475万円、確かに平均すると大企業に及びませんが、新人プログラマは数年後年収600万かもしれません
プログラマーはピンきり、SEになるためのステップだったりする
一口に『プログラマー』といっても、Googleの検索エンジンのような、誰も思いつかないようなものを一から作っている人もいますし、言われた通りにコピペして右から左へ流すだけのような作業をしている人もいます。
大企業のプログラマーの年収は中小企業の1.5倍くらいあるそうな - ゆとりずむ
まさにこの通りで、資格とかがいらない分”プログラマー”って、本当のプロフェッショナルから
その部署に行ったから”プログラマー”ですって人までいます
他の年収が高い業種って資格が必要だったり、それなりの資質を見られる機会があります
ただプログラマーって、その辺の未経験を連れてきても採用したらプログラマー
そこを一括りにしちゃってるから、なんだか微妙な数字がでてきちゃいます
コード書くことしかやらん!って人もいるんですが、SEとプログラマに明確な違いはありません
プログラマで先輩に指導受けながら自立→SEってなるひとがほとんど
SEの適正がない人はSEになれないから、コーディングを極めることになるんだけど
技術力がないひとはプログラマーにも向いてないから、ダメPGになるか業種を変えることになります
大企業を選ぶデメリット
大企業はちゃんとしてます
コード書いたひとがテストしちゃいけない、とか要件定義がしっかりある、とか
その代わりコードを書く時間は圧倒的に短くなります
担当範囲も狭いので、一人で一から作り上げるって機会はほとんどありません
さっきプログラマやって適正ないひとはSEになれないって書きましたが
大企業だといきなりSEになれます
年収あがっていいじゃん!って思うかもしれませんが
プログラミングができないSEって使えないです
45歳くらいで会社が潰れたりリストラされたら、転職が急に厳しくなるのです
ただ技術力に自信がないひとは、大企業を選ぶのも立派な戦略のひとつ
中小企業のデメリット
中小だと福利厚生が適当だったり、体育会系で残業おおかったり、システムがきちんと管理できてなかったりします
なので”中小はみたほうが良い”とタイトルにかきましたが、デメリットも把握した上で決めたほうがいいです
例えば将来コンサルはいってバリバリ稼ぎたい、とかだったら中小より大企業がよいでしょう
技術にそんな興味ないわーってひとも然り、嫌なものと真正面から向き合うのは結構大変
大企業よりは待遇がよくなかったり、体力面で無理しなきゃいけないことは理解しておきましょう
結局どっちがよいの?
正直自分で決めるしかない
大事なのは自分が”何者になりたいのか”を見極めること
単純にお金がほしいなら大企業にいくべきなんだけど、”リスクをとらないリスク”を考える
その会社に勤めるということは、投資と同じで自分の時間を会社に投資することです
そのリターンとしてお金なのか、技術なのか、それとも安定なのか
例えば体力があって結婚も少し先、転職ができる20代なら中小企業を絶対見たほうがいい
技術力があれば他のエンジニアから尊敬されるし、お金も沢山もらえます
さらに30代くらいで大企業に”新しい風を吹き込みます”とかいって転職して転職もできる
実際に転職活動中ですが、大学も卒業してない私に1000人以上の大企業からも沢山オファーがきます
なので”平均値”や”統計”なんて数字や言葉に迷わされず、大企業だけではなく中小企業も見てほしいなって思います
エンジニア以外の人にも、少し伝わってくれてたらいいな
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